同一キャンペーン内に異なるマッチタイプを含めていいの?| Amazon広告

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Amazon広告のキャンペーンを作成するときに、3つのマッチタイプを同一のキャンペーン内に含めるべきか悩んでいませんか?


スポンサー広告の完全一致・フレーズ一致・部分一致をどのように組み合わせてキャンペーンを作るべきか、意外と考えさせられる部分なのです。


この記事では、3つのマッチタイプを同一のキャンペーン内に含めたときと、含めないときのメリット・デメリットについてご紹介していきます。


僕も実際に自分の広告の運用目的に沿ってキャンペーンを組んでいますので、記事を読み終えていただくと、今後自分がどのようにキャンペーンを組み立てたいかイメージしてもらいやすくなると思います。

このブログは、『Amazonの事を深く知り、Amazonと友達になる』をコンセプトとして、Amazonに関わる様々な情報を発信するものです。

現役の出品者としても、購入者としても、Amazonと共にある生活を楽しむじゅんが執筆しています。

出品者と購入者の両方の視点から、皆さまに役立つ情報を提供できるのではないかと思い、このブログを立ち上げました。

とくに、このブログを読んでいただければコンサル要らずとなるように、初めてAmazonに出品される方やAmazonについて勉強中という方へ、私が持っている知識を惜しみなくお伝えすることに重点を置いています。ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。

Amazon出品者歴7年以上の私は現在、3,000円〜5,000円前後の商品を月に4,000個ほど販売しています。

日本のAmazon.co.jpだけでなく、本場アメリカのAmazon.comや海外の出品者からの知識も取り入れ、最新の情報収集にも努めています。

私自身まだまだ勉強中の身ですが、どうぞよろしくお願いします!

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マッチタイプについて復習

まずは、スポンサー広告のマッチタイプについて簡単に復習をしておきます。

マッチタイプとは、設定したターゲットに対し、広告の表示対象先を調整することができる役割を持っています。

完全一致・フレーズ一致・部分一致の3つのタイプがあり、それぞれのマッチタイプごとに、広告がどの程度露出されるか、どの程度表示されていくか、異なってきます。

例えば、『Bluetooth イヤホン』というキーワードをターゲットにした場合、完全一致では基本的に『Bluetooth イヤホン』と検索された場合のみ広告が表示されます。

フレーズ一致では、ターゲットとされたキーワードの語順をそのままにそのフレーズが含まれた検索用語『Bluetooth イヤホン おすすめ』『人気 Bluetooth イヤホン』などに広告が表示されます。

部分一致では、語順に関係なく、関係性の高い検索用語『イヤホン ブルーツゥース』『イヤホン ワイヤレス』などにも広い範囲で広告が表示されます。

この3つのマッチタイプを上手く使い分けて広告を出稿していくことになります。

キャンペーンの組み方

Amazon広告では、キャンペーン・グループを作成し、その中にターゲットキーワードを設定していきます。

キャンペーングループはパソコンのフォルダーのようなものです。

フォルダーにたくさんの画像やファイルを入れられるように、1つのキャンペーンには、自由にターゲットキーワードを設定することができ、様々なキーワードやマッチタイプのターゲットをキャンペーンに含めて作成することができます。

さてここで本題です。

1つのキャンペーンに異なるマッチタイプを設定するとどうなるのでしょうか?

そもそも異なるマッチタイプを1つのキャンペーン内に設定しても良いのでしょうか?

例えば、『Bluetooth イヤホン』というキーワードをターゲットにしたい場合、完全一致と部分一致を両方同一のキャンペーンに入れるとどうなるのでしょうか?

以下から、異なるマッチタイプを含めた場合と含めない場合を比べてみていきます。

異なるマッチタイプを含めたる場合

メリット1 :簡単に作成できる

メリット2:少ないキャンペーン数を維持できる

メリット3:複数のキャンペーンで同じ検索用語の広告が出稿されない

まず、異なるマッチタイプを含める場合にメリットとして挙げられるのは、キャンペーンの組み立てが簡単なことです。

ターゲットにしたいキーワードをとにかくキャンペーンに入れればいいので、とても簡単です。

1つのキャンペーンにまとめることで、広告のパフォーマンスを確認するときに1つのキャンペーンを確認するだけで済みます

また、複数のキャンペーンで同時に同じ検索用語に広告が出稿されることがなくなるので、各検索用語のパフォーマンスを分析しやすくなります

これは、はじめて広告を出稿してみようと考えている方、とにかく少ないキャンペーン数を維持してマネージしやすくしたい方などにおすすめの方法です。

デメリットとして挙げられることは、1つのキャンペーンにすべて詰め込んでしまうことで、様々な設定や評価に融通が効かなくなる可能性があることです。

これは次の項目で説明していきます。

異なるマッチタイプを含めない場合

メリット1:キャンペーンごとに予算設定が可能

メリット2:マッチタイプごとにACOSを評価できる

メリット3:各々のキャンペーンやターゲットキーワードの目的を設定しやすい

メリット4:ネガティブ設定が細かくできる

では、異なるマッチタイプを含めないようにするメリットを考えてみましょう。

まずは、マッチタイプごとに広告が表示される範囲が異なるので、広告費用もマッチタイプごとに異なります

多く表示される機会があるほど、広告費が多く使用されます。

マッチタイプごとにキャンペーンを分けて作成するとキャンペーンごとの予算設定でそれぞれ分けて設定することができるようになります。

(完全一致のキャンペーンでは1日500円、部分一致のキャンペーンでは1日1000円、など)


次にマッチタイプごとに広告が掲載される範囲が異なり、幅広く広告が表示されるほど、自分の商品と関連性の薄い検索用語に広告が表示されてしまうリスクが高くなります

すなわち、転換率に影響し、ACOSがマッチタイプごとに異なってきます。キャンペーンを分けて作成すると、マッチタイプごとにACOSを評価しやすくなります

(完全一致のキャンペーンは平均してACOS30%に抑えたい、でも部分一致のキャンペーンは平均して40%まで許容できる、など)


また、キャンペーンを分けて作成をすることで、各キャンペーンの目的に沿って広告を運用しやすくなります

例えば、ある単一のキーワードに出来る限り広告を表示させたいという目的を持っている場合、該当の完全一致タイプのターゲットキーワードを普段のキャンペーンとは別のキャンペーンに分けて作成することで、目的に合わせた予算の設定や評価をすることができるようになります。

(万が一、他の部分一致キーワードがターゲットとして含まれていると狙っていない検索用語にまで予算が消費されてしまいます)


最後のメリットとして挙げられるのが、各キャンペーンごとに細かくネガティブ設定ができることです。

アマゾンのスポンサー広告では、なぜかマッチタイプごとに検索用語のパフォーマンスが異なることがよくあります。

フレーズ一致ではまったく転換しないのに、部分一致ではとても良く転換している場合などです。

同一のキャンペーンに入れている場合、フレーズ一致で悪いパフォーマンスを持っている検索用語をネガティブ設定すると、良く動いている部分一致の同一の検索用語までネガティブ設定してしまうことになります。

キャンペーンを分けておけば、それぞれのマッチタイプで、良く動く検索用語と上手く機能しない検索用語を効果的に選別することができるようになります。


これは、広告の出稿に慣れてきて、目的をもって広告を出稿したい、より効果的に広告を出稿したいという方におすすめの方法です。

デメリットとして挙げられることは、キャンペーンが多くなりがちなので、パフォーマンスを確認するために多くのキャンペーンを開かなくてはならなくなること、また複数のキャンペーン間で同一の検索用語に広告を出稿してしまうため、その場合パフォーマンスを評価しづらいといった問題(ネガティブ設定を使うことで解決はできます)があります。

僕の個人的なおすすめは。。。

僕個人のおすすめとしては、異なるマッチタイプで分けてキャンペーンを作成する事をおすすめします。

最大の理由は、キャンペーンごとに広告を出稿する目的を明確にすることができるためです。

例えば、部分一致を集めたキャンペーンでは自分の商品にあった転換しやすい検索用語を見るけるために使用する、完全一致を集めたキャンペーンではすでに転換した実績のある検索用語に確実に上位に表示させるために使用する、などです。

キャンペーンごとに目的を意識して作成する事で、闇雲に広告を出稿し予算を消費する危険性が減りますし、予算や入札単価、ACOSを目的にあわせて細かく設定することができます。

まとめ

ともかく、いずれの方法を選択した場合でも、大切なことは広告を出稿して何がしたいかを考えることで、広告の運用上やるべきことはあまり変わりません。

10人のベテラン広告運用者がいれば、10通りの方法があるかと思います。

でもおそらく意識していることや広告のためにやるべきことは大きく変わりはないはずです。

とりあえず、どちらの方法も試してみて、自分にあったキャンペーンの組み方を選択してみるのもいいかと思います。

ぜひ参考にしてみてください。