皆さま、こんにちは。または、はじめまして。
いつもスポンサープロダクト広告のオートターゲティングの運用方法に悩んでいませんか?
実は、この記事で紹介する『4つの調整方法』を実践すると、誰でも簡単にオートターゲティングを制することができます。
なぜなら、僕も実際に日々実践して、ACOSの維持と有益な活用ができているからです。
この記事では、オートターゲティングの概要や長所と短所のご紹介と、具体的な4つの調整方法をご紹介します。
記事を読み終えると、今後オートターゲティングをどのように運用しなければならないか認識でき、スポンサープロダクト広告全体の質を高めることができます。
どんな方へおすすめ?
この記事で解決できること
このブログは、『Amazonの事を深く知り、Amazonと友達になる』をコンセプトとして、Amazonに関わる様々な情報を発信するものです。
現役の出品者としても、購入者としても、Amazonと共にある生活を楽しむじゅんが執筆しています。
出品者と購入者の両方の視点から、皆さまに役立つ情報を提供できるのではないかと思い、このブログを立ち上げました。
とくに、このブログを読んでいただければコンサル要らずとなるように、初めてAmazonに出品される方やAmazonについて勉強中という方へ、私が持っている知識を惜しみなくお伝えすることに重点を置いています。
ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。
Amazon出品者歴6年以上の私は現在、3,000円〜5,000円前後の商品を月に4,000個ほど販売しています。日本のAmazon.co.jpだけでなく、本場アメリカのAmazon.comや海外の出品者からの知識も取り入れ、最新の情報収集にも努めています。私自身まだまだ勉強中の身ですが、どうぞよろしくお願いします!
オートターゲティングとは
オートターゲティングとは、登録された商品の情報をもとに関連性のあるキーワードや商品ページ(ASIN)に対し、Amazonが自動的に広告を表示してくれるものです。
広告を出したい商品を指定し、1日あたりの入札額を入力するだけで、あとはAmazonが全て自動で広告を出稿してくれます。
Amazonは、指定された商品に関連が強いキーワードや商品ページなどへ広告を表示させ、広告からの売り上げが大きくなるようにできる限り幅広い範囲のキーワードや商品へ広告を表示させます。
オートターゲティングでは、4種類のオートターゲティンググループごとに入札額を調整できるため、広告が表示されるキーワードや商品をある程度絞ることも可能です。
なお、オートターゲティングは、Amazonの主要な広告であるスポンサープロダクト広告のターゲティング機能です。
ターゲティング機能は大きく分けて2種類ありますが、以下の記事にて、その2種類であるオートターゲティングとマニュアルターゲティングの違いについても紹介していますので、よろしければご覧ください。
4種類のオートターゲティンググループ
オートターゲティングでは、4種類のオートターゲティンググループごとに入札額を調整でき、広告が表示されるキーワードや商品をある程度絞ることが可能です。
これにより、ターゲットにしたくないキーワードや商品の種類へ広告が表示されてしまうことを防止します。
以下にて4つのターゲティンググループを紹介します。
- ほぼ一致
- おおまか一致
- 代替商品
- 補完商品
ほぼ一致
指定した商品とお客様に検索された用語の関連性が非常に高い場合に広告が表示されるターゲットグループです。
広告へ指定した商品が「オーガニックコットンシーツ」である場合、お客様が「コットンシーツ」や「オーガニックシーツ」のような検索用語を使用した場合にAmazonは広告を表示します。
おおまか一致
指定した商品とお客様に検索された用語の関連性がある程度高い場合に広告が表示されるターゲットグループです。
広告へ指定した商品が「オーガニックコットンシーツ」である場合、お客様が「ベッドシーツ」や「クイーンサイズコットンシーツ」のような検索用語を使用した場合にAmazonは広告を表示します。
代替商品
指定した商品と類似した商品の商品詳細ページを閲覧しているお客様に広告が表示されます。
広告へ指定した商品が「オーガニックコットンシーツ」である場合、Amazonは「ガーゼコットンシーツ」や「ダブル オーガニックコットンシーツ」を含む商品詳細ページに広告を表示します。
補完商品
指定した商品を補完する商品の商品詳細ページを閲覧しているお客様に広告が表示されます。
広告へ指定した商品が「オーガニックコットンシーツ」である場合、Amazonは「羽毛ふとん」や「枕」などの商品詳細ページに広告を表示します。
オートターゲティングによる広告の作成方法
- セラーセントラル上のメニューから広告タブを選択
- キャンペーンを作成するボタンをクリック
- キャンペーン名、開始/終了期間、1日の予算を入力
- ターゲティングでオートターゲティングを選択
- キャンペーンの入札戦略を選択
- 広告グループの作成
- 広告を出す商品を選択
- デフォルトの入札額またはターゲティンググループごとの入札額を設定
- 除外キーワードを設定
- キャンペーン作成ボタンをクリック
オートターゲティングのメリット
簡単に広告が出せる
ターゲットとするキーワード調査をする必要がない
売り上げにつながるキーワードを見つけることができる
思いがけないキーワードが見つかる
オートターゲティングは、Amazonが自動で広告を表示してくれるため、広告を表示させるべきキーワードの事前調査などを行う必要がありません。
そのため簡単に広告を出稿でき、また広告にかける時間を削減することができます。
また出品者自身で調査できるキーワードや商品には限界があるため、Amazonのシステムが人間の検索力では漏れてしまうキーワードを発掘する可能性があります。
オートターゲティングのデメリット
- 関連性の低いキーワードにも広告をかけられてしまう
- 一定の信頼できるデータが得られるまで時間がかかる
- 幅広く広告が表示され費用が大きくなりやすい
オートターゲティングは、Amazonが指定された商品ページの情報をもとに広告を表示させるため、本来、商品に関係の薄いキーワードや商品にも広告が表示されてしまう可能性があります。
商品ページに使用されている単語であっても、商品に直接関係がない単語が商品説明のうえで使われていることも多々あります。
例えば『水を弾く素材』という単語から、本来防水機能のない商品に『防水』という単語で広告が表示されてしまうなどです。
また、Amazonは幅広いキーワードや商品に広告を表示させるため、広告費が膨らみやすいというデメリットもあります。
そして、Amazonのシステムが満遍なく広告を掲示し十分なデータから成果のあるキーワードや商品ターゲットを集めるまでの間、時間がかかってしまうこともデメリットの1つです。
商品に関連のない、または商品の特徴に合致しないキーワードから売り上げにつながってしまうと、購入後のお客様からのクレームに繋がり易くなることも問題となる場合があります。上記の例ですと、防水ではない商品が「防水」というキーワードで広告表示され、購入者が防水性のある商品と思い込み購入してしまう場合などです。
オートターゲティング広告の成果の確認と4つの調整
最後にこちらの項目では、オートターゲティングキャンペーンを作成した後、どのように広告の成果を確認し、どのように調整していけば良いのかをご紹介していきます。
- キャンペーンごとのACOSの値を確認・調整する
- キャンペーンごとに成果の低いターゲットを除外する
- キャンペーンごとに関連性の低いターゲットを除外する
- キャンペーン内の優秀なターゲットを探す
1. キャンペーンごとのACOSの値を確認・調整する
各キャンペーンごとに目標としているACOSの値と比べて成果を確認していきます。
目標としているACOSを下回っていれば、目的のACOSに達するまで広告からの売り上げを増やす余裕があります。
入札額を少しずつ引き上げて、目標ACOS内で広告売り上げの最大化を目指しましょう。
目標としているACOSを超えているようであれば、広告の成果が良くありません。
目標ACOSを下回るまで、入札額の引き下げを行い、広告単価を抑えましょう。
ポイントは、入札額の10%の増減を目安として少しずつ調整することです。
入札額を大幅に下げると、インプレッションが全くされない入札額まで引き下げてしまうこともあり、広告売り上げやクリックがゼロとなってしまう可能性があります。
また入札額の調整後、結果に反映される期間などを考慮し、4日ほどは間隔を空けて調整を行っていきましょう。
入札額の上げ下げが単純にACOSの改善につながるわけではありませんが、入札額を低く設定すれば1クリックあたりの広告費が安くなり、ACOSの改善が見込めます。
2. キャンペーンごとに成果の低いターゲットを除外する
パフォーマンスの悪いキーワードや商品ターゲットに対処していきます。
各キャンペーン内の項目には、検索用語が開示されています。
広告に登録された商品のページ詳細内容に基づき、Amazonが広告を表示させたキーワードや商品ページを確認することが可能です。
クリック数が多いのにコンバージョン率が低いキーワードや、売り上げにつながっているキーワードでもACOSが高いものをネガティブキーワードに設定し、今後Amazonが広告を表示させないようにすることで、キャンペーン全体のパフォーマンスを高めていきましょう。
キャンペーンからパフォーマンスの低いターゲットに無駄な広告費が発生しないようにしていきます。
3. キャンペーンごとに関連性の低いターゲットを除外する
商品と関連性のない、または薄いキーワードや商品ターゲットに対処していきます。
オートターゲティングは、Amazonにより幅広く自動検索されたターゲットへ広告が表示されているため、システムでは判断されない関係の薄いキーワードや商品ページをネガティブキーワードに設定し除外していくことで、パフォーマンスを高めることが可能です。
入札額の調整だけでなく、関連性のないキーワードへの広告費を削減することで、キャンペーン全体のパフォーマンスが上がります。
明らかに関連性がないと判断できるものは、一定のクリック数までの成果を確認する必要性は低いため、早めに除外していくことをおすすめします。
4. キャンペーン内の優秀なターゲットを探す
パフォーマンスの良いキーワードや商品ターゲットを上手に活用していきます。
オートターゲティングでは、Amazonにより幅広いターゲットに自動で広告が表示されます。
そのためオートターゲティングの主な目的である優良なキーワードや商品ターゲットを検索用語から探してみましょう。
自分のキーワード調査で探すことのできなかったキーワードでも、多くのお客様にクリックされ商品が購入されているものがあります。
そのようなキーワードや商品ターゲットは、マニュアルターゲティングとして新しいキャンペーンを作成し、個別で入札額を設定することで、該当のターゲットへピンポイントで広告を出すことが可能になります。
オートターゲティング内に放置しておくと、オートターゲティングキャンペーン全体で設定されている入札額が適用されてしまい、せっかく良いパフォーマンスのターゲットへ十分な入札ができません。
そのままでもある程度のパフォーマンスは期待できますが、より費用対効果の高い広告を出していくために、より細かな調整を行なっていきましょう。
なおオートターゲティング内では、移動させたターゲットをネガティブキーワードへ設定し、オートキャンペーンで再度表示され無駄な予算が使わないように対応していきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
こちらの記事では、
を紹介させていただきました。
ぜひ皆さまにも効率的なオートターゲティングキャンペーンを組んでいただき、パフォーマンスの高いターゲットを見つけ出していただければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。