皆さま、こんにちは。または、はじめまして。
この記事では、商品名を最適化する方法についてご紹介していきます。
どんな方へおすすめ?
この記事で解決できること
このブログは、『Amazonの事を深く知り、Amazonと友達になる』をコンセプトとして、Amazonに関わる様々な情報を発信するものです。
現役の出品者としても、購入者としても、Amazonと共にある生活を楽しむじゅんが執筆しています。
出品者と購入者の両方の視点から、皆さまに役立つ情報を提供できるのではないかと思い、このブログを立ち上げました。
とくに、初めてAmazonに出品される方やAmazonについて勉強中という方へ、分かりやすくお伝えすることに重点を置いています。
ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。
Amazon出品者歴5年以上の私は現在、3,000円前後の商品を月に4,000個ほど販売しています。本場アメリカのAmazon.comや海外の出品者からの知識も取り入れ、最新の情報収集にも努めています。私自身まだまだ勉強中の身ですが、どうぞよろしくお願いします!
導入(Amazonの商品名について)
さて、Amazonへ出品するとき、どのような商品名をつければいいのでしょうか。
実店舗ではどんな商品名を付けても店舗で実際の商品を直接紹介できますし、カッコ良かったり可愛い商品名をつけアピールするために商品名を利用したり、自社の商品番号だけを商品名にしてしまうことだって可能です。
しかし、Amazonでは、商品名の名付け方にルールがあり、また商品名は大きな売り上げを築くための重要な項目の1つとなっています。
では、どのように商品名をつけていけば良いのか、Amazonがどのように考えて動いているかも踏まえて、一緒に見て行きましょう。
Amazonはどのようにお客様に商品を紹介しているか
まずは、どのようにお客様がAmazonで商品を探し購入しているかイメージしてみましょう。
このイメージがAmazonの行動やルールを理解する上で重要になってきます。
- お客様が欲しい商品の特徴を検索して探す
- Amazonは検索された種類や特徴にあう商品を様々な方法を使って独自に選別
- Amazonは選別した商品を検索結果として表示
- お客様は表示された商品の中から自分の希望にあった商品をクリックし商品の詳細を確認
- お客様は商品を気に入ったら購入
実店舗では、お店が取り扱っている多くの商品が棚に並んでいてお客様が店内で好きな商品を見て周ります。
一方で、Amazonでは様々な店舗や出品者から無数の商品が登録されており、実店舗とは比べ物にならないほどの商品が存在しています。
数億もの品揃えがあるらしいです。この品揃えがAmazonの強みですね。
そのため、Amazonは登録されている全ての商品をお客様へ提案することができません。
そこで、お客様へ提案する商品に優先順位をつけて検索結果として順に商品を提示しているのです。
1ページ目の1番上から、Amazonは商品を順に並べて提案しています。
Amazonはどのように優先順位をつけているのか
ここで疑問となってくるのは、ではどうやってアマゾンは優先順位をつけているか?ということです。
Amazonが自分の商品を他の商品より早く提案してくれれば、お客様に見てもらえる可能性も上がり、売れる可能性も高まるので非常に気になるところです。
最も基本となる点は、商品名にお客様が検索するときに選ぶ商品の種類や特徴となる単語が入っているかどうかで優先順位を決めています。
この単語はキーワードと呼ばれています。
例えば、お客様がiPhoneケースを探している場合、『iPhone ケース』と検索するでしょう。
するとアマゾンは、商品名に『iPhone ケース』が含まれている商品を順に検索結果として表示していきます。
ですので店舗側は商品名にお客様が検索するであろう商品の種類や特徴などのキーワードを入れることが初めの一歩となります。
適切なキーワードを商品名に盛り込んで、Amazonに自分の商品がどんな商品であるのか伝えましょう。
Amazonは、膨大な情報をもとに、各お客様に合った商品を表示させていると言われています。買ってもらいやすいカラーまで予測しているとか、驚きです!
では、商品名にとにかくキーワードをたくさん詰め込んでいけばいのではないかと思いませんか?
たくさんのキーワードを詰め込めば、お客様が検索した特徴に当てはまる確率も増え、Amazonが自分の商品をたくさん表示してくれるかもしれません。
しかし、Amazonはお客様が本当に欲しい商品を提案するために、検索してくれたお客様が求めている商品、お客様に買ってもらいやすい商品を選別して、おすすめしていかなければなりません。
そのために、Amazonは独自のルールを設けて、また独自の判断基準をもって、優先順位付けをしています。
Amazonの商品名の規約について
Amazonはお客様のことを第一に考えており、
お客様が欲しい商品を探す
>それに応えられる商品をAmazonが提案する
>お客様は欲しい商品を買うことができて満足する
>お客様は次の買い物でもAmazonを使用する
このお客様の流れをとても大切にしています。
しかし、出品者がキーワードを出来るだけ多く含めるために、無秩序な商品名をつけているような状況だとお客様が商品を探しにくくなったり、アマゾンが適切な商品をお客様におすすめ出来なくなってしまいます。
そのため、Amazonは販売者に商品名をどのようにつけることができるかガイドラインを設けています。
商品名をつける際にはガイドラインに沿ってつけていきましょう。
(出品する商品のカテゴリーによってガイドラインの内容が異なる場合がありますので、セラーセントラルのヘルプから確認をお願いします。)
Amazonガイドライン (参照 : Amazon ヘルプ)
商品名の入力ルール : メーカー名を先頭にして、以下の情報を半角スペースで区切って入力して下さい。
〔メーカー〕 〔ブランド名〕 〔商品名〕 〔仕様/色・サイズ・タイプ等〕 〔型番〕
例: Apple iMac 27 インチ 2.8GHz Quad Core i5 1TB MC511J/A
- 〔メーカー〕Apple 等のメーカー名を記載して下さい。
- 〔ブランド名〕Apple 等のメーカー名を記載して下さい。(ブランド名とメーカーが重複する場合は省略可)
- 〔商品名〕iMac 等の商品の正式な名称を記載して下さい。(ブランド名と商品名が重複する場合は省略可)
- 〔仕様/色・サイズ・タイプ等〕27 インチ…等の色、タイプ、特徴的な技術仕様等を記載して下さい。
- 〔型番〕MC511J/A 等のメーカー型番を記載して下さい。
【注意点】
- スペースも含め全角 50 文字以内で入力して下さい。
- 英数文字、ハイフンは半角で入力して下さい。
実際に商品検索結果画面を見てみると、上記のガイドラインにしたがっていない商品名がついた商品は無数にあります。
しかしながら、この記事を読んでくださっている皆様は、ぜひガイドラインを守るようにしてください。
周りがキーワードの盛り込み優先で商品名を付けているのを見ると不安になりますよね。でも大丈夫です、ガイドラインに沿った商品名でもキーワード検索で1位表示されることは確認済みですので安心してください!
Amazonはガイドライン違反に関しては、商品ページを非掲載にするなど措置をとっていますし、最悪の場合、出品者アカウントを停止/削除されてしまう可能性もあります。
個人的な見解ではありますが、Amazonはガイドラインに沿った商品名を持った商品が、従っていない商品名を持つ商品に検索上劣ることがないようにしていると考えています。
そして、ガイドラインに従った商品名がお客様にとって本当に必要な情報を含む最適化された商品名だとAmazonは考えていますので、従っていない出品者のことは気にせず、規約に沿った商品名をつけていくことがベストなのではないかと考えています。
Amazonの順位付けのための判断基準(その1)
Amazonはお客様の求めている最適な商品をおすすめするために、商品名のキーワードの有無だけではなく様々なことを加味しながら順位付けしているとされています。
その1として、転換率です。転換率とは、お客さんが検索結果から商品をクリックし、商品ページを閲覧後、実際にどのくらいのお客さんが購入したかを示す割合です。
同じキーワードを商品名に設定している商品は無数にありますので、その中でもAmazonはどの商品が売れやすいかチェックしてお客さんにおすすめをしています。
Amazonにとっては、転換率の高かった商品をおすすめしたほうが、買ってもらえる可能性が高くなりますよね。
転換率をもとに優先順位をつけているので、転換率の高い商品は1-2ページ目など早い検索結果に表示されやすく、転換率の低い商品は後ろのページの方に表示されやすくなってしまいます。
これは商品名を考える際にも、考慮しなければならない事項です。
商品名に関連の薄いキーワードを入れてしまうことで、そのキーワードからお客さんが商品を見つけても買ってもらえない可能性が高まります。
例えば、防水ではないiPhoneケース商品に対して『防水』というキーワードを入れてしまうことです。
もちろん、防水ケースを探しているお客さんにも商品ページを見てもらう機会は増えますが、実際に防水ケースではないことがわかれば買ってもらえる可能性は低くなるでしょう。
つまり転換率は下がっていくことになります。
キーワード = お客様が探しているものです。お客様の立場になって、自分の商品とキーワードの関連性を比べてみましょう。
こうなると良い商品名をつけているとは言いがたくなりますため、商品名をつける際には関連性の高いキーワードだけを選択するようにしてください。
Amazonの順位付けのための判断基準(その2)
Amazonが商品表示順位を決める基準のその2として、商品レビューの数と質を重視していると考えられています。
こちらは大切な事項なのですが、商品名を考える際には関連性の薄い事項となりますため、ここでは割愛させていただき紹介だけさせていただきます。
Amazonの順位付けのための判断基準(その3)
Amazonが商品表示順位を決める基準のそのとして、直近と総合的な売上高を基準としていると考えられています。
こちらも大切な事項なのですが、商品名を考える際には関連性の薄い事項となりますため、ここでは割愛させていただき、別の記事にてお伝えさせていただこうと思います。
商品名をつけてみよう
では、いよいよ実際に商品名をつける手順をご紹介します。突き詰めていけばより良い商品名を付けていくことができますが、まずはこの手順で進めてみてください。
A、商品に関連するキーワードとなる単語を調査
まずは、お客様がどんな特徴の単語で自分の商品が検索されるかイメージしてみましょう。
例)本革のiPhone SE用のケースを販売したい場合
上記を例とすると、まずはやっぱり『iPhone』『iPhone モデル名』『ケース』『本革』『レザー』あたりがお客様に検索されるかなと想像できますよね。
簡単にイメージできる単語はやはり商品名に含めていく優先度が高くなってきます。
思い付くキーワードを出来る限りリストアップしてください。
iPhone SE
ケース
カバー
本革
レザー
B、Amazonサジェスチョンでどのようなキーワードが良く検索されているか確認
Amazonサジェスチョンとは、お客様がAmazonの検索窓に単語を入力した際に、同時によく検索されている単語を表示してお客様の検索をサポートしている機能のことです。
ここに表示されている単語は、多くのお客様が検索している単語や関連性の高い単語が表示されるようになっています。
1で思い浮かんだ単語をサジェスチョンに入れて、どんな単語と組み合わせて検索されているか確認しておきましょう。
他の方が開発したツールで、一括でサジェスチョンワードが調査できるという便利なものがあります。
一括でダウンロードして自分の商品に関連する単語を確認しておくことも有効です。(ブラウザー検索で『アマゾン サジェスチョン ツール』と検索してみてください)
商品名はGoogleなどの外部検索でも使用されることから、Googleサジェスチョンも使用してキーワードを確認していくことも良いでしょう。
また、大口アカウントをお持ちで自社ブランドをブランド登録済みのかたは、セラーセントラル内にてブランド分析というツールが使用できます。
こちらは、一定の期間の中でAmazonで検索されたキーワードを検索回数が多い順にランキング形式で表示してくれるとても素晴らしい機能です。
必ず確認をして、検索上位となっている関連キーワードを商品名に含めていきましょう。
いずれかの方法で発見することができた新しいキーワードをリストに追加していきます。
iPhone SE
ケース
カバー
本革
レザー
耐衝撃(追加分)
C、競合となる商品の商品名を確認
AとBで、自分の商品に関連のあるキーワードを確認した後、同類の商品を販売している他者商品を見てみましょう。
これまで自分で見つけた単語をAmazonで検索してみてください。
1ページ目の上の段に表示されている商品が実際に売れている商品となっています。
いくつかの商品名を確認し、自分の商品に使えそうなキーワードはないか、漏れがないかどうか再確認をすることができます。
上記の商品名には、自分では気が付いていなかった手帳型というキーワードが含まれていました。
この商品名を見ると手帳型というキーワードが検索されやすいキーワードなんだなと推測もできます。
自分の商品にも関連があるキーワードであればリストに追加していきます。
iPhone SE
ケース
カバー
本革
レザー
耐衝撃
手帳型(追加分)
D、Amazonのガイドラインを確認
再度の案内となりますが、Amazonのガイドラインでは以下のように定められています。
出品する商品のカテゴリーによってガイドラインの内容が異なる場合がありますので、セラーセントラルのヘルプから確認をお願いします。
Amazonガイドライン (参照 : Amazon ヘルプ)
商品名の入力ルール : メーカー名を先頭にして、以下の情報を半角スペースで区切って入力して下さい。
〔メーカー〕 〔ブランド名〕 〔商品名〕 〔仕様/色・サイズ・タイプ等〕 〔型番〕
例: Apple iMac 27 インチ 2.8GHz Quad Core i5 1TB MC511J/A
- 〔メーカー〕Apple 等のメーカー名を記載して下さい。
- 〔ブランド名〕Apple 等のメーカー名を記載して下さい。(ブランド名とメーカーが重複する場合は省略可)
- 〔商品名〕iMac 等の商品の正式な名称を記載して下さい。(ブランド名と商品名が重複する場合は省略可)
- 〔仕様/色・サイズ・タイプ等〕27 インチ…等の色、タイプ、特徴的な技術仕様等を記載して下さい。
- 〔型番〕MC511J/A 等のメーカー型番を記載して下さい。
【注意点】
- スペースも含め全角 50 文字以内で入力して下さい。
- 英数文字、ハイフンは半角で入力して下さい。
- 単語間は半角スペースを利用して下さい。
- プロモーションとなる用語は含めないで下さい。
- 記号または非言語の拡張文字を含めないで下さい。
E、A~Dを考慮しながら商品名を考える
A、B、C、Dを総合して商品名を決定していきます。商品名には50文字という制限がありますので、まずは自分の商品と関連の強い、お客様に伝えたいキーワードを選び、タイトルに含めていきましょう。
Amazonは商品名以外にもキーワードを登録することができますので、すべてのキーワードを商品名に網羅する必要はありません。
例)〔ブランド名〕〔商品名〕iPhone SE ケース 本革 手帳型 耐衝撃 ブラック (50文字以内)
補足ですが、特に重要なキーワードを商品名やブランド名よりも前の一番左側に持ってくる必要があるかどうか考えてみます。
実際のAmazonの仕様はわかりませんが、検索上、左側にあるキーワードの方が右側にあるものよりも有利に働くことはあるのかもしれません。
しかしながら、ガイドラインにあるようにAmazonはそのように商品名がつけられてしまうことを望んではいません。
ガイドラインのような商品名がお客様の満足度の維持に重要だと考えているからです。
そのため、Amazonで販売する上では、まずはAmazonのガイドラインに沿ってメーカー名やブランド名を1番左に記載した商品名をつけていくことが最適な商品名であるのではないかと考えています。
上記に記載した内容と重複しますが、個人的な見解として、このようにガイドラインで定められている(推奨されている)ことから、タイトル内のキーワードの並び順はそれほど影響しないと考えています。
実際の私の経験上でも、キーワードの位置の変更やブランド名の位置の変更が原因で、表示の違いに大きな差は確認できませんでした。
商品名は短くても大丈夫。Amazonを信じましょう。
むしろ、しっかりとメーカー名やブランド名を先頭に持ってくることで、検索しているお客様へ、商品名から自社ブランドがしっかりと伝わりブランドを認知させることができます。
ブランド名がついた商品なんだと安心感を与えることにもつながります。こちらの効果のほうが高いのではないかと考えています。
また、多くのお客様がサムネイル画像からクリックするかどうか決めていますが、タイトルがわかりやすく整理されていることでよりお客様のクリックするかどうかの判断の手助けになることが可能です。
私個人の印象としてもキーワードが羅列されているタイトルの製品はとても見にくく何が特徴の製品なのか正確に素早くわかりません。
例 1)Apple 公式ブランド スマートフォンケース iPhone SE 用 レザー 軽量 ブラック
例 2)iPhone se ケース スマホ apple レザー 携帯電話 軽量 丈夫 防水 衝撃 吸収 ブランド 公式 かっこいい おしゃれ ブラック
確かに、例2には多くのキーワードが盛り込まれていますが、例1)のほうが圧倒的に何の製品かわかりやすいですよね。
仕様や特徴も関係のないものを入れてしまうと、余計な情報を与えてしまいます。
ですので、しっかりと自分の製品に対するキーワードの調査をして、大事な鍵となるキーワードのみタイトルへ入れるようにしましょう。
また、少し上級者向けの話となりますが、商品名に含まれているキーワードは部分一致とされているようですが、現状、有名なブランド商品名やiPhoneの商品名を見ても、混み入ったキーワードの入れ方はされていません。
ですので、お客様を引きつけやすいキャッチコピー形式でキーワードを含めるなどの方法もありますが、規約にあるように関連のある特徴だけスペース区切りの羅列形式で必要十分だと考えています。
ちなみに、ラインアップしたにも関わらず商品名に含めることのできなかったキーワードは、キーワード設定で登録が出来ますし、商品説明欄や箇条書き欄などで含めることによって対策することが可能です。
安心して最重要キーワードのみを選択するようにしましょう。
まとめ
こちらの記事では、Amazonでの商品名の意味や使われ方、商品名の最適化などをご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
キーワードの検索量はその時々の需要などで変動しますし、お客様により分かり易く、Amazonにもより表示してもらいやすい商品名を試行錯誤していく必要はあります。
しかしながら、まずは上記の内容をおさえて商品名を登録していただければ、Amazonが望んでいる最適な商品名を付けることができます。
ぜひ皆様の商品でお試しください。
その他、商品ページ作成に役立つ記事も、合わせてご覧いただければ幸いです。